「7年使ってきたノートパソコンが、開くのもためらうくらい遅い。もう買い替えるしかないでしょうか?」
先日、そんなご相談をいただきました。お預かりしたのは2018年夏モデルのNEC LAVIE NS150/KAW。電源を入れてから使えるようになるまで数分待ち、フォルダを開くだけでくるくる待たされる……という状態です。
結論から言うと、このパソコンは買い替えずに約3.7万円で「普通に使える」状態に戻りました。今回はその作業記録と、「買い替えとどっちが得か」の考え方をご紹介します。
今回お預かりしたパソコン
- 機種:NEC LAVIE NS150/KAW(2018年夏モデル)
- CPU:Celeron N4000
- メモリ:4GB
- ストレージ:1TB HDD(ハードディスク)
- OS:Windows 11
遅さの原因は大きく2つ。HDD(回転式のハードディスク)とメモリ4GBです。Windows 11を動かすには、この組み合わせはかなり苦しい構成です。
「買い替えない」ほうが得なケースがあります
実はこのパソコン、Office 2016(Word・Excel)がプリインストールされたモデルでした。ここが重要なポイントです。
プリインストール版のOfficeはそのパソコンに紐付いていて、新しいパソコンに引っ越しできません。つまり買い替えると、Officeも買い直しになります。
- 買い替えた場合:新品パソコン 約10万円 + Office買い直し 約3.4万円 = 13万円超
- 延命した場合:SSD+メモリ交換で約3.7万円
用途はインターネット、Excelでの書類づくり、印刷。この使い方なら、延命で十分と判断しました。
作業内容:SSD換装+メモリ8GB化
HDD → SSDへ交換
1TBのHDDを取り外し、512GBのSSDに交換しました。SSDは読み書きがHDDの数倍速く、体感速度が一番変わる部分です。
「データはどうなるの?」とよく聞かれますが、中身はそのまま丸ごと引っ越し(クローン)します。写真も書類もWindowsの設定も、電源を入れればいつも通りの画面が出てきます。初期化やアプリの入れ直しは不要です。
メモリ 4GB → 8GBへ増設
この機種はメモリスロットが1つだけで、最大8GBまで。4GBのメモリを外し、8GBに差し替えました。Windows 11でブラウザとExcelを同時に使うなら、8GBは欲しいところです。
仕上げに不要な常駐ソフトも整理
換装後、起動時に自動で立ち上がる不要なソフトを整理し、期限切れのセキュリティ体験版も削除しました。ハード交換とセットでやると効果的です。
結果——ただし、正直にお伝えします
作業後は、電源オンからログインまでスムーズ、フォルダもすぐ開く、「固まらず普通に使える」状態になりました。ディスクの使用率が常時100%だったのが、ほぼ0%で安定しています。
ただ、正直に書きます。最新パソコンのような「サクサク」にはなりません。CPU(Celeron N4000)は交換できないため、そこが性能の天井です。今回もお客様には「ストレスなく普通に使えるところまで。サクサクは無理です」と事前にお伝えした上で作業しています。
このあたりの「どこまで良くなるか」は機種によって変わるので、診断時に正直にご説明します。
気になる費用
今回の作業の実費です(すべて税込)。
- SSD 512GB(部品代):10,780円
- メモリ 8GB(部品代):9,480円
- SSD換装作業費(データ丸ごと引っ越し込み):13,200円
- メモリ増設作業費(同時作業):3,300円
- 合計:36,760円
まとめ:買い替える前に、一度ご相談ください
- パソコンの遅さの主犯は多くの場合HDDとメモリ不足。交換で直る「遅い」があります
- プリインストール版Officeは引っ越し不可。Officeを使っている方ほど延命がお得です
- ただしCPUは交換不可。どこまで速くなるかは診断時に正直にお伝えします
「うちのパソコンは延命できる?」と気になったら、型番(底面のシールにあります)をLINEで送っていただくだけで概算をお答えできます。もちろん相談は無料です。

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